ざっくり概要

等身大の格好良い昔気質のヒーロー・自分好みのキャラクター・大正時代・80年代風・そしてビデオノイズ…という、懐古趣味のあるほそかわが、思いつく限りこれでもかっていうくらい自分の趣向を突っ込んで制作している自主制作アニメ。

元を辿れば、中学3年生の頃に考えた「ストーリーとかは特に浮かんでないけど平安時代のキャラクターが時を越えて現代に来てしまい、何某」という、とてつもなく漠然としたプロットと共に存在したキャラクターも混じっています。よく考えてみたら、この「平安時代の人間が時を越えて」という、先述の通り漠然としたプロットは今も設定として生きてるのがちょっと不思議な気持ちでもあります。

…キャラクターの設定だけ宙に浮いてる状態が長く続いていたんですが、20歳頃(07年頃)に「よし!最近テッカマンブレード天空戦記シュラトがマイブームだし、自分の大好きな星矢っぽい"クロス物"を考えよう!!」と思い立って、更に自分の好きなエジプト神話モチーフの星矢風の鎧(と言いつつも、デザインは先述のテッカマンブレードとシュラトの模倣が多いんですが)を開始したのがそもそもの始まりです。世界観を決めて、モチーフにしたエジプト神話を調べて、キャラクターにどの神様モチーフの鎧を付けるか?色々と考えていく内に世界観とキャラクターの設定が築かれていくのが楽しかったです。

ついでに、元々近代という時代の文化が小学生時代から大好きだったんですが、18歳になった頃にとあるPCゲームをやった時に、この「近代萌え」みたいなものが自分の中で再燃しまして。

そうして、大学卒業時の卒業制作で「学生時代に築いたコイツを最後にアニメとして制作しよう!ついでに前からやりたかった架空のオープニング・エンディングに、提供クレジットやニュース速報なんかを入れて…」と企んだわけですが…楽曲の使用許諾を求めたら返事がまったく来なくて時間を浪費してしまい、「駄目だ、コレは間に合わない」と企画を練り直してキャラクターのディティールや人数を減らし別のアーティストさんに楽曲の使用許諾を頂いて「特装司令レギオス」に切り替えていったわけです。

まあ…今思えば、仮に当時楽曲の使用許諾がすんなり降りて「ジェノサイダー」の制作をしていても「レギオス」以上に心残りの生じる作品が出来上がった可能性が強いんですが…。

そうこうしている内に社会人になり、学生時代に学んだ事などまったく関係の無い職業で働き始めた2010年秋。
相変わらず、「古代戦殻ジェノサイダー」の世界観が頭の中でぐるぐるし回っていましたし、キャラクター達を何とかして出力したかったですし、何より卒業制作は納得の行かない出来でしたし。
目指すべき先もハッキリしないのも何だか嫌な気分。そんな色々な思考が駆け巡り、「よし、卒業制作の無念を晴らそう!」と制作を開始したのでした。

かなり詳しいいきさつはコチラの「ジェノサイダーを考え始めるまで」へ。

 


作り始めたはいいけれど。


したのでしたが…

いや、やっぱり目論見が甘かった。

当初、23歳のほそかわ「(卒業制作が1年で出来たから)1年半くらいで作ろう!」と意気込んでおりました。
出来るわけねえだろ!!!(※現在の自分の叫び
そもそも、大学の卒業制作だって(就活と並行していたとはいえ)授業がほぼ無い状態で日中制作ができたわけでして。仕事をして、帰って、絵を描く元気なんてないわけでして。

…これはその内何かの機会に改めて紹介できればいいんですが、実際に「気分が乗らないからって作業しないのは駄目だ!疲れてても手を動かさないと!」と体と精神に鞭打って作画をして、いざ撮影してみたらゆっくり歩いているはずのキャラクター数人が超高速で画面を横切る動画になっていて1ヶ月がパァになったことがあったりしまして。

和服の女の子を沢山描けたのは楽しかったんですけどね。

ヒイヒイ言って進まないこの作品でしたが、背景画を描く際に行う時代考証は楽しかったです。
1923年の東京の景色を極力再現しようと、都立中央図書館へ行って1923年の東京地図の本物を閲覧しに行ってコピーして、絵葉書の載ってる書籍を沢山買って、新大久保で働いてた頃は仕事帰りに豊島図書館に寄って資料を広げつつ背景画を描いたりしていました。実際に日本橋にロケハンに行って、「あっ!国分製茶(K&K)ってまだ同じ場所にあるんだ!」と感動したり、丁度3階建てに復元された東京駅に写真を撮りに行ったり、吉原遊郭跡の吉原弁財天へ行ったら年配の方に声を掛けていただいて震災時の惨状を映した写真の現物(!)を見せていただいたり…。

 

小学生時代は横浜港の歴史建造物を見るのが好きだったのもあり、こういった過去の遺構で思いを馳せるのは大好きだったんですよね。

問題は、資料を揃えられても自分がそもそも背景画を描けないのと、(現存しない建造物は)写真が全て白黒か人為的な着色写真なので、写真が参考にならないことでした…。


そんなわけでこの度、協力者や出資者の募集をするにあたり、「古代戦殻ジェノサイダー」をはじめとした自分の作品サイトを立ち上げるに至りました。
 
「ジェノサイダーを考え始めるまで」①ゆとり世代が星矢と出会うまで(詳しいイキサツ)へ→

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