ジェノサイダー初期稿 大公開

この記事を書くにあたり、恥ずかしい昔の絵を掘り返してはヒィヒィ言ってたわけですが、悲鳴を上げる一方で「この頃からぶれてない」部分が多いと気付いたのはちょっと楽しかったです。

当時の事もこと細かく覚えてるわけでもないので、当時自分が何を考えてたか、自分で推測している部分も散見します。

先の項のラストにも書いたように、一次創作は思いついた直後が一番楽しい物です。
今でも、プロジェクターで授業をしてる薄暗い教室で、ノートに向かってデザイン画を描いてた時の事を覚えてます。ちなみに、日付は2006.10/11から始まってます。奇しくもこの記事を書く10年前です。

当初は「わざきた先生のキャラクターを参照にしつつ今風の絵柄を描けるように精進し、お気に入りのオリキャラを活かしつつ、とりあえずクロス物を考える」というコンセプトで描き始めました。なので最初期はまだエジプト神話要素がありません。
それでも、初期の8人の設定はあまりブレてません。


ノートの冒頭に挟まってた1枚目のラフ

以下のキャラクターの解説・名前は、このノートに書いてある走り書きのママ。

長岡頼通
平安時代から大正時代に来たヒト


(ノボル)
頼通をひろったにいちゃん。
こいつテッカマンブレード?                         .

ゆずかで弓束ってよむらしい
ノボルの幼なじみ
ちなみに娼姑さんだよ


(しゅう)

記者。
なんでボクが~とかいうウジウジダメ夫くん
奈美季にホレてるがまったく相手にされず
いいザマだ・・・

 リン
ロリキャラだけど子供じゃないです。
非人間です。よーせーさん?
ツンデレです

○○族のお姫様て感じ。
種で言うカガリみたいな人。

清原良子

頼通のおくさんです。

頼む

 曽我秀明
頼通のマブ。
彼女募集中。
※見た目よりヘラヘラしてる奴でし。
美季

本好き女学生。
弓束にホレている。
レズ気ムンムン

久しぶりに最初期稿を見直して気付いたんですが、何人か今のデザインと武器がテレコになってる人が居ます。そしてモチーフを定めてないせいか鎧のデザインの方向性がファンタジーなのかSF系パワードスーツなのか定まっていない…。それと、ずっと自由帳に鉛筆で絵を描く事に慣れていたせいで、キャラクターの色の事をほとんど考えていないようなのが分かります。(かろうじでリンだけ黒っぽいイメージで描いてるのが分かりますが…)何故「いいザマだ」とか一部のキャラクターに厳しいんだろうか


一方、キャラクターのデザイン。中学の頃から描いていた3人(長岡頼通・清原良子・曾我秀明。自分は便宜上平安トリオと呼んでます)に加えて、新しくキャラクターが生まれました。
女性キャラクターはこの当時の…もとい、今時の萌えキャラを意識して描きはじめた人たちでした。
今見返しても、慣れてないことを無理矢理やろうとしてるのが見えて、結構辛いです。


まず、弓束さん。(上図右)
このキャラクターは「いつもアニメとかでは巨乳のヒロインってセクシー担当ばっかりで、メインヒロイン張れないよな。そうだそういうポジションの人がメインヒロインだったら面白いんじゃ」という思いから生まれたキャラクターで、「銀髪のアルビノでグラマーな花魁」という設定は、先の項目で紹介したWW&Fというエロゲーに登場するあるキャラクターのリスペクトです。パクリです。
次に、奈美季さん(上図左)
この頃に、自分はやっとこさ眼鏡っ子の良さが分かってきまして(そもそも90年代の眼鏡はゴツ過ぎるか丸眼鏡しか無かったわけで)、「ここはそろそろ俺も眼鏡っ子を考える時期じゃないのか!」と考え出されたキャラクターです。「地味なりに可愛い子」という立ち居地のせいで、未だに上手く描けないキャラクターです。
そして、リンさん。上図中)
この人もまた、「ここはそろそろ見た目はロリキャラのちょっと年が行ってる(=ロリババァ)の人外ツンデレが居てもいいんじゃないか!」という思いで考えたキャラクターで、弓束さん同様WW&Fというエロゲーに登場するあるキャラクターのリスペクトです。パクリです。ついでに、この頃からある程度の80年代要素を入れたいと思っていたので、80年代のアニメによく居た薄紫の髪色をしています。ちなみに名前の元ネタは、当時微ハマリしていた「キメラ」という漫画のヒロインから取ってまして、後々追加される姓も当時足を突っ込んでたFSSのヒロインの名前から取って…と、ネーミングも結構思い付きの適当です。


久しぶりに初期稿を見て驚いたんですが、服装がほっとんど変わってないですね。
リンが頭に挿してた花はパクり元のキャラクターの名残だったんですが、早い内にヘアピンに変わっちゃいました。

 

他に増えた男性のキャラクターは、
「今時の絵の女性キャラクターが居るなら、その絵柄に合った男性キャラクターも居るべきだよな。エロゲの主人公みたいなちょっと地味な奴」と考えら
れた(今の設定では斎藤 譲)と、細いヘタレなインドアキャラが欲しいという事で第2の眼鏡キャラクターの(今の設定では小田桐 翔二)の設定が出来ました。

 

キャラクターが出来たところで、"譲が紆余曲折合って現代(大正時代)に蘇った頼通と行動を共にすることになり、帝都・東京で幼なじみの弓束が居る遊郭へ居候しつつ、仲間を増やしていく"という大雑把な本筋も定まりました。


途中こんな漫画が。ああそうか、キャベツが流行ってた時期か…
ついでに長岡頼通の割烹着設定もこの時に定まってたみたいです。


そうしてノートをパラパラめくっていくと、まずシュラトのシャクティを模写した絵が数枚現れます。

どうやらこの辺りでエジプト神話をモチーフにしようと決めた様子で、この後にすぐデザインの描き直しが始まりました。ちなみに、当時は"古代エジプトの文化が気に入ってた"というだけでエジプト神話のことはからっきし知らなかったんですが、この時にちゃんと調べて「面白いじゃないか‼︎」と益々気に入った次第です。

  
天空戦記シュラトの迦楼羅王レイガが大好きだったんで、「やっぱり鳥型が主役じゃなくちゃな!エジプト神話はホルスが主役格だから丁度いいや!ネコミミもいるじゃないか!!どんだけちょうどいいんだよ!」と、トントン拍子でリデザインが始まります。

ノートに描いてある順番とは違いますが、比較しやすいように上の表と位置を合わせてあります。

長岡頼通
ホルベヘデティ

いわゆる2番手ヒーロー。
ホルスよりも少しスマートなデザイン。
デザン。          

襄(斎藤 譲)
ホルス

一応の主役。
ホルベヘデティより火力がありそうなイメージ。.

弓束
セルケト

最初期の面影がまったく無い(苦笑)
この時から現在のシルエットが固まってる。

穆(小田桐 翔二)
トト

まだ腕に変な(?)火器が付いてる

リン(リン=ラキシス)
ワジェト

頭身が大きいのは、既にこの時から
「ある時期になると背が伸びる」という設定が
あったから。

清原良子
ハトホル

今と比べると地味だけど、大きいツノが生えてるのは
最初期から一貫してるみたい。

頼む

曾我秀明
クヌム

何故か羽が付いてる

奈美季(田川 奈美季)
バステト

何だか浮遊してるパーツがあったらしい。
オービタルフレームっぽい…

初期はエルガイムのオージェがモチーフだったので、
肩のデザインにその名残が残る事に。

頼む


この頃はまだシュラトのバルダ形態のように、鎧の台座に乗れる設定がありました
必然性を感じなくなったので今はもうこの設定ありませんけどね。

ノート外に描いてた落書き

  


 

ここからノートは2冊目に突入。
脇役の設定も出来てきて、キャラのイメージも固まってきます。


段々上手くなってきた…!けどまだまだ…


奈美季の友達の設定もほぼ固まってます。一番左の子だけ今の設定と全然チガウ

 

 
上にも少し描きましたが、バステトの鎧は当初エルガイムのオージェがデザインモチーフでした。
まんま過ぎるだろういくらなんでも…
この辺りから少し配色を意識して描きはじめてるみたいです。


敵役の設定も少しずつ出てきます。


長岡頼通(チョーさん)の割烹着設定もほぼ定着。


キャラのイメージも初期に比べると大分固まってきました。それにしても見事にバストアップだらけ

 
なんとなく、初期よりもクッキリ描けるようになってきてます。
ここまで描けるとなんとなく「描けてる」ような勘違いをしてしまいがち
ここから線を整理して綺麗に引くという作業に移行できていれば、もう少し上達が早かったでしょうに。


このあたりで、このノートはおしまいです。

 ノート外に描いてた落書きも何枚か。

   

 脳内テレビで絶賛アニメ放映中状態でアヘアヘしまくってた時期ですね。

そうこうしてる内に、「そろそろPCで色の設定をするか!」と考えはじめるのでした。


とか

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