そして現在に至るまで


2011.5/22

長かったこのお話もやっと最終章です。

社会人になり、「ジェノサイダーのアニメを作ろう!」と動き出して半年ほど経った2011年の春、例の震災が起きました。自分の震災時の話は割愛しますが、震災発生後1ヶ月くらいした時に高校時代の同級生だったgyaさんから高校時代の友達を誘ってチャリティーも兼ねた展示イベントを赤レンガ倉庫でやるんだけど出ませんか」というお話を頂きまして、自分も何かしら震災復興に貢献したいのと、作った物の披露をしたい気持ちもあったので、喜んで参加する事にしまして、上図のようなセットを組んで映像を展示しておりました。

このイベントの時に、「そうか、自分の作品を古いアイテムで囲んで古いTVで上映するって手があるのか…!」ということに気付けました。

悲惨な震災が起きた事によって開催されたイベントでそういった成果を得た、というのも皮肉な話ではありますが…gyaさんには感謝の念でいっぱいです。

 


展示会への参加へ


2011年1月に作ったビデオコンテ

少しづつ制作を進めるも、いや、進まない進まない。
2010年の秋頃に楽曲権利者の方へ連絡を入れた際に「完成は2011年の夏ごろを予定してます!」とか書いた自分はどう考えても見通しが甘かった。

当初は、完成と同時に唐突にアップロードして、初見の方々の度肝を抜かすとかそういう事を想定していたので制作中の何某という情報はあまりオープンにしてませんでした。また、「制作状況などを小出しにしていると、その行為そのもので満足してしまい制作が遅々として進まない」という説もありましたし、内輪で褒めあう"駄サイクル"に陥るのも怖いな、と思っていたというのもあります。

まあ、作品が出来上がらなければ、そもそも駄サイクルに陥るところにすら達しないわけですが。

そういった事情の一方で、「制作している作品の進捗情報を小出しにしていないと、作り手側のモチベーションも維持できない」という説も出てきてきます。そうなれば、本来作品が出来上がってからやろうと思ってた展示を先に行なって、自分の制作を少しでもアピールしようと考えるようになりました。

こうして、デザインフェスタに出展することにしました。2013年5月18日と19日ですね。


こういう形でリアルタイムでビデオを再生して上映し、フライヤーを配布することしました。

いま見返すと貧相なブースですけど、当時はこれでいっぱいいっぱいでした…
2日目はレギオスのポスターを持ってきて後ろに貼りました。

目立たない所ではありましたが、時々足を止めてくれる人も居まして、2日間で100枚刷ったフライヤーが全部捌けたのは嬉しかったですね。大半の人がビデオデッキと懐かしいゲーム機におびき寄せられてましたけど…。

この時はまだエゴサーチしても自分のブースに関する話題はほとんど出てませんでした。

この直後、職場で無茶振りされて怪我して労災申請したら「お前の不注意が原因だ」とか言われて頭に来たとかで転職する事になりますが…転職した先の博物館の接客は地獄で、老人と身障者へのヘイトが溜まる一方でした。
結局、ストレスで仕事中に2回体調を崩すほどになりまして、1年経たずして元の職(別の場所ですが)に戻ることになりました。ここの空気を長く吸いすぎてる気がする…


2014.11/23

翌年の2014年にはコミティアXという、コミティアの展示版のような物が催されたので、そちらに参加してみました。一日のみ、ということで気合だけは入れたんですが、ブースの見た目が良くないのが主な原因で人が来ない来ない。

コレはもうブース設営の経験の浅さが露呈した結果だと思います…。


そして再びデザフェスへ

「やっぱり俺はデザフェスだ!デザフェスに出よう!」ということで、2015年に再びデザフェス(vol.42)に参加することにしました。コミティアXの教訓を活かして、ブース代はケチらずにMブース(中くらいサイズ)を選択しまして、ブースナンバーと地図が来たらまさかの角!これは追い風でした。

早朝に出発して設営を開始し、会場で友人と待ち合わせするはずが、ブース設営中に携帯電話代わりに使ってたiPadの置き引きに遭いました…紛失届けやら色々出したんですが、いまだに見つかってません。

友人となんとか合流できるも、放心状態で疲労も相まってラリパッパです。設営中も開催中も頭の中真っ白です。

それでも、島の角でベータマックスが動いてるのが目立ったのか、結構な人が足を止めてくれます。
実は2015年の秋、SONYがベータビデオの出荷を停止するというニュースが出たばかりで、偶然ながらベータがタイムリーだったんですよね。

そうしてたいら意外なことに、「2013年の展示を覚えてる」という方が来てビックリして目が覚めました。

iPadの置き引きにあった都合上、イベント中の写真が手元にないのでツイートを借用させていただきます。

裏庭映画保存会さん、実はフォロワーさんのRTで時々お見かけしてたアカウントだったんで、帰宅したら余計に驚きましたね。

こちらの写真のように、レンタルビデオ店っぽい看板を掲げて、表にベータマックス、中にEDベータ(実質βⅡですが)の映像を同時上映しつつ、奥の棚になんちゃってゲームやレンタルビデオもどきビデオ屋風に並べたりしてました。

一日だけの参加で、iPad盗られた疲労も含めクタクタになりつつも、帰宅してエゴサしてみたら、前回よりも話題にされてたようでビックリでした。

大げさかも知れませんけど、本当に今まで反応が無かったんで、嬉しくて仕方が無かったです。小学生並みの感覚ですかね。アハハ。
ありがとうござます!!(号泣)


個人製作の限界を感じて

そうして2015年の末、今までに無いくらいモチベーションが上がりました。
勿論、仕事の繁忙期と重なったりでペースが劇的に上がるとかは無かったんですが、それでも今まで以上に制作に集中するようになりました。

とは言っても…やる気こそ出ても、元々手も遅い身です。

「せめて30歳になるまでには完成させたい!」と思っていましたが、今のペースだと厳しいと思います。特に年始に背景画を描いていたんですが、これが1ヶ月かかったのは痛かったですね。

少し話は遡りまして…2015年の春。

秋のデザフェスに出よう!と考えて準備していた5月のこと。

とんでもない作品が、またしても海の向こうからやってきました。KUNG FURYです。

 
見てない人は見てくれ!音楽もシンセサイザーばりばりで最高だ!!

意図的に入れたビデオノイズはもちろん、80年代を舞台にした80年代なトンデモアクション映画要素も満載。
すげえ!と思う一方で「やられた!」って気持ちも大きかったです。

この作品、先にトレイラーを公開してキックスターターで製作資金を募ったら目標をオーバーする額が集まったという逸話があるんですよね。

そんなこともある一方、コミティアで自主制作アニメを作ってる人たちを見て回ったりしていましたら、個人製作してる人はあまり居ない印象を抱き始めました。

自分はどうも学生時代から右から左まで自分でこないしてしまう事が多いんですよね。
確かに1人だと集団製作の億劫な部分はありません。それでもそこまで個人製作にこだわってるわけではなかったんですが、結果的にいつもそうなってしまうんですよね…。

卒業制作も、当初は当時つるんでた自分と友人合わせて4人で何か作ろうという話をしていたんですが、結局全員やりたい事がバラバラで「じゃあいいか」と全員個人製作することになった…ハズが、その内2人が企画が立てられなくて結局もう1人の方に自分以外が併合され「なんでそうなるねん」という気持ちでいっぱいになった…といった事情もあるわけですが…

 

こうして文字通り自分の20代の大半を費やした「古代戦殻ジェノサイダー」の現状を全て書ききれたと思います。
自分の好きな物を詰め込んでる同人ですよ。でも巷にあるようで無い物を作りたいんです。
無いなら作るしかない!のメンタルです。

 


そんなわけでこの度、協力者や出資者の募集をするにあたり、
「古代戦殻ジェノサイダー」をはじめとした自分の作品サイトを立ち上げるに至りました。

 


 

 
古代戦殻ジェノサイダーTOP

作品紹介に戻る

トップに戻る

inserted by FC2 system